覚えておこう!簿記の「普通預金」と「定期預金」の使い方【3級編】

普通預金と定期預金とは、銀行に預かるお金のことを指し、簿記の表記上では「資産」に該当します。

なお、今回の普通預金と定期預金は国内のものとしての前提で紹介します。

当座預金や外資預金につきましては、内容が異なるため別に紹介していきます。

目次

簿記の普通預金と定期預金

普通預金と定期預金は基本的に銀行に預けている資産としており、簿記では貸借対照表の借方に属します。

言葉の意味では厳密には別々なので分けていますが、現金を引き出す意味では同じなので、基本的には同類と言ってもいいでしょう。

例えば貯金を100000円を銀行の普通口座預かっているとします。

この場合、借方に普通預金:100000を記載します。

借方価格貸方価格
普通預金100,000

基本的に借方に属するため、仕訳をする場合、借方が資産が増えて、貸方には資産が減ります。

個人のイメージ的にもっとわかりやすくをいうと、借方には会社から給料やお金を銀行に預けてお金が増える。

そして、貸方はその逆で賃貸やクレジットカードと引き落としで口座に入っているお金が減るのと同じです。

では、少しおさらいです。

問題

まず第1問、こちらは個人系です。
先月売却した、備品の未収入金 ¥30,000が今日、普通口座に振り込んできた。

借方価格貸方価格
普通預金30,000未収入金30,000

解説しますと、普通預金には資産が増えるので借方に記載します。

一方未収入金は手元に減るので貸方に記載します

第2問、M社では毎月27日に仕入れ専用のクレジットカードに引き落としが来るが、今月分は853000円だった、そして今日普通口座から引き落としが発生した。

借方価格貸方価格
買掛金30,000普通預金30,000

解説しますと、クレジットカードは負債で未払金で貸方に属しますが、今回はその引き落としなので支払いをしなくてはいけないお金がなくなるので借方に未払金、そして口座お金が減った普通預金には貸方に記載します。

応用1:覚えよう!会社によっては銀行口座別で分けていることがある。

会社によっては別会社による複数口座を持っていることがあります。

それでたまに、それぞれ個別に管理していることがあるため、同じ口座であってもその場合は別扱いにしていく必要があります。

例えばA銀行の口座からX銀行に20,000,000円を振り込んだ。

借方価格貸方価格
X銀行普通預金20,000,000A銀行普通預金20,000,000

この場合はX銀行に借方へ、A銀行に貸方へ記載します。

応用2:覚えよう!実は銀行普通預金や定期預金は投資!利息がある。

銀行預金は株や債券などとおなじ投資です。
このため、ある程度貯まると利息が必ず発生します。

最近は低金利なのでほとんど発生しないことが多いですが、企業になると金額も多くなるのでもし利息があった場合このように行います。

例:¥100,000で利息が0.02%の割合により発生した。

借方価格貸方価格
普通預金20受取利息20

このように利息が発生した場合はこちらの仕訳を行います。

応用3:今後はPayPayなども口座の仲間入り?

銀行口座とはあまり関係性はないですが。
2023年の春から給与デジタル払い解禁という物があり、今後はPayPayやLINEPayなども法人が銀行口座のように更に普及されるでしょう。

今ではテストに出てくることはありませんが、今後の改正ではPayPayなどの口座も一応普通預金のように対応することができます。

ただし、銀行口座みたいに利息が出ない点には注意が必要なほか、銀行口座に振り込むと100円程度の手数料がかかるため証券口座のやり取りする際には注意しましょう。

例えば普通口座からTITAN Payに20円の送金した。

借方価格貸方価格
TITAN Pay20普通預金20

というように仕訳をします。

なお、この系統は今後も普及する可能性が高く、簿記のテストの改正では出てくる可能性が高そうなので覚えておくと良いです【ただし便利な機能がたくさんありすぎるので2級の可能性もあり】

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