現金出納帳(英文:cashbook)とは、各会計期間における企業のすべての現金出納を記録した財務記録のことである。
銀行振り込みやサプライヤー、顧客、その他の企業への支払いなど、すべての現金取引を監視するために使用されます。
また、簿記プロセスの不可欠な部分であり、入出金にかかわらず、各現金取引を現金出納帳に書き込むことによって追跡することが含まれる。
その記録の正確性を確保するために、定期的に更新することが重要である。
現金出納帳の最後の記入項目は、その期間の現金残高であり、ビジネスの財務的健全性を評価するための重要な指標となる。
現金出納帳では、企業の収入と支出を記録し、正確な記録を維持し
銀行明細を照合するための貴重な報告書である。
会計士やビジネス・オーナーが財務状況を把握し、キャッシュ・フローを管理するために使用する重要なツールです。

経営者が最も求められる知識、管理会計の一つだから
そこの面も意識が求められるよ。
現金出納帳の使い方
現金出納帳を使うことは、ビジネスで入ってくるお金と出ていくお金を記録するための簡単で効果的な方法です。
一日に行われたすべての金融取引を記録する帳簿で、収入と支出の2つの欄に分けられています。
現金出納帳を使うには、まず勘定科目を設定します。
一般的に、収入は売上、支払い、利息などの分野に分類され、支出は税金から電気代まで含めることができます。
勘定科目が決まったら、現金出納帳に各金融取引と関連する金額を記録していきます。
現金出納帳の記入は、一日を通してタイムリーに行い、正確な記録を残すことが重要です。もし、間違いを指摘されたら、修正し、必要に応じて調整する必要があります。
さらに、手持ちの現金の残高を記録し、現金出納帳と銀行明細を照合することで、プロセスの正確性と一貫性を確保することができます。
現金出納帳の練習問題
- 4月1日、先月の残高は¥370,000だった
- 4月2日、個人向けに発売されたA店で売上回収した¥400,000のうち、¥190,000が現金だった
- 4月3日、当社の商品をC社へ¥400,000の売上発生、なお、今回は直接現金の回収。
- 4月4日、N社の商品仕入をする前に手付金として¥300,000の現金支払った。
- 4月12日、先月に仕入れたX社の商品のうち、総額¥20,000が不具合があったため返品し、現金回収はのちに行うことにした。
- 4月30日、月末になったため転記をすることになった、なお、実物の残高は¥660,000だった。


現金出納帳の見方としては
左側に「年月日」「摘用」「収入支出」「残高」の欄があります。
なお、現金出納帳は「現金」を扱うので、現金の増減があった場合に転記します。
月初は繰越を入れる


- 4月1日、先月の残高は¥370,000だった
先月の残高が370,000だったので「4月1日、前月繰越」を収入と残高には「¥370,000」を記載します。



前述のどおり、基本的に1ヶ月に1度は繰越をする!
4月2日/3日による収入
今回の問題には収入源になったものが2つあります。
- 4月2日、個人向けに発売されたA店で売上回収した¥400,000のうち、¥190,000が現金だった
- 4月3日、当社の商品をC社へ¥400,000の売上発生、なお、今回は直接現金の回収。
まず、4月2日の個人向けの売上回収した¥400,000でそのうちが¥190,000が現金だったので、こ術のどおり摘用にはA店個人向け売上で収入には¥190,000を入れる。


そして、もう一つのC社への売上は¥400000で現金回収をしたということなので、こちらも例ももれなくC社売上 ¥400,000を記載します。


4月4日の支出
そして4月4日ではこのような記載がありました。
- 4月4日、N社の商品仕入をする前に手付金として¥300,000の現金支払った。


N社の仕入は以前の状態の前払い形の手付金であるため、仕入れではなく先払いになります。
なお、現金 ¥300,000だったため、そちらの支払を実施。


4月12日…?
- 4月12日、先月に仕入れたX社の商品のうち、総額¥20,000が不具合があったため返品し、現金回収はのちに行うことにした。
この件はのちに行うと記載があったので、今回は何も処理をしません。
4月30日の月末繰越
- 4月30日、月末になったため転記をすることになった、なお、実物の残高は¥660,000だった
現金出納帳は1ヶ月ごとに実際の金額との差異を確認するため、月末では実物と帳簿の残高確認をします。
なお、今回は実物の残高と帳簿の残高は一致していたため、特に何事もなく翌月繰越を記載していきます。


月末の記載方法は
まず、取引が終わった際に合計をわかるために最後の取引した日の下に二重線を敷きます。
PCを使用してエクセルなど使う場合は二重線を敷くように設定をしていきましょう。
そして、1ヶ月の起きたことを収入、支出を合計をしていきます。
残高の計算法は、収入-支出=残高です。
ここで重要なのは簿記上の最後の日の残高とさきほどの計算上の残高と、実物の残高が3つすべて一致しているかチェックすることです。
万が一どれか1つでも間違っている場合は必ず原因があります。
実際の残高だけ違う
簿記上に仕訳忘れもしくは最悪の場合、紛失している可能性があります。
多くの場合は仕訳の忘れなので、まずなにをしていたのかを確認するため訂正しましょう。
なお、それでも調査不明で万が一合わない場合は出納帳に「現金過不足」を収入もしくは支出を記載しましょう。



ここで注意点としてここの残高が合わないときは現金出し入れは厳禁です。
収入-支出=残高だけ違う
この場合は計算ミスですので、もう一度計算し直しましょう。
どれも一致しない
紛失等で3つともいずれ計算が合わないこともあります。
どれが一番正しいのかわからなくなってしまいますが
この中で一番正確なのは現在の「実際の残高」がいまどれくらいあるかです。
帳簿に記載しているものはあくまで記録なので、実際の残高が間違いなく正確なのでそちらを基準にします。
実際の残高から帳簿の残高がどれくらい差があるのかを確認し、不一致の原因を調査をしていきます。



なお、ここでも調査が終わるまでは現金出し入れは厳禁なのでご注意ください。
訂正する際のやり方
訂正をする場合は、そのデータを削除をするのではなく追加の仕訳をすることにより修正することが一般的です。
その理由はやりとりをした際のデータを残さなければならないので、削除せずに追加で仕訳します。
感想
現金は種類も多いし、なくしやすい上に数えるのも面倒な大変な管理な一つです。
しかし、現金出納帳を入れることで現金がどれくらいあるかは把握ができる便利な帳簿です。
ぜひともめんどくさがらず毎日帳簿記載をしていきましょう。



最近は都会であれば現金が最悪なくとも生きていけるからキャッシュレスが便利!
コメント