家計簿にも参考になる?簿記の「損益計算書」とは【簿記3級】

「損益計算書」とは、どれくらいの金額に儲かったのか、どれくらいの金額が損した、もしくは固定資産の減少したものを経営成績を明らかにして報告書。

財務諸表の一つであり、貸借対照表と並ぶ、3級の簿記では必ず覚えておきたい仕組みと単語です。

この報告書は事業をしているならば必ず必要な書類としており、個人事業主であれば「確定申告」を提出する際に必要なものです。

目次

損益計算書には2つの項目がある

損益計算書のイメージ

損益計算書というのは「経費」と「利益」の2つの項目があります。
これを、簡単に言えばこれらは「お金が減った」と「お金が増えた」というイメージで例えるといいでしょう。

また、基本的に仕訳する部屋は決まっており、左側の借方は「費用」、右側の貸方は「利益」として部屋が指定されています。

貸借対照表と違って利益が多いのはなぜ?

貸借対照表のイメージ
損益計算書のイメージ
くろと

あれれ?なんかバランスが悪いようなぁ??

貸借対照表は平等に配置されていましたが、損益計算書では利益のほうが大きくなっています。

まず、会社はそもそも利益をすることを目的に活動しています。
つまり逆に費用を高くなると当然ですが、いずれか倒産します。

これは個人でも同じで借金返済不可やお金がなくなって、自己破産しているのと例え方が一緒です。
このため原則としてこの損益計算書の図では利益が大きく示しています。

しかし、ここで気になる方がいると思います。
簿記の行う場合は「借方」と「貸方」は必ず一緒の数字じゃないと行けないルールということを。

貸方が多い場合は「当期純利益」借方が多い場合は「当期純損失」

合計数字が合わない場合、このときに貸方借方の多い数字から少ない数字を差し引いて、当期の儲けたお金はどれくらいなのかを計算します。

最終計算して貸方が多い場合は借方に「当期純利益」に、逆に借方が多い場合は「当期純損失」に、計上します。

当期純利益(黒字)の場合

借方価格貸方価格
仕入480,000売上840,000
支払家賃160,000
給料100,000
当期純利益100,000
840,000840,000

当期純損失(赤字)の場合

借方価格貸方価格
仕入480,000売上540,000
支払家賃160,000当期純損失200,000
給料100,000
840,000840,000

損益計算書は家計簿でも役立つ

損益計算書というのは実は家計簿に非常に役立ちます。

ただし、企業や個人事業主みたいに必ずしも提出はする必要がありませんので、戡定項目にない「食費」や「雑貨品」「塾代」「学校費用」などを入れてみても例えるのもいいでしょう。

1年間の家計簿合計

借方価格貸方価格
支払家賃給与所得
電気代事業所得
水道代不動産所得
ガス代雑所得
食費配当所得
新聞図書費受取利息
旅費交通費(当期純損失)
通信費
消耗品費
日用品費
浪費
減価償却費
保険料
医療費
年金
所得税
地方税
雑費
(仕入)
(消費税)
(当期純利益)

履歴に追うのが大変なので自動で反映対応できる家計簿アプリを使用してみよう

損益計算書を見れば、家計簿にアレンジすればだれでもお金の管理が把握できることがわかりました。
しかし、今の日本は忙しいばかりの日々。

そんなかで家計簿の時間を当てられる時間も限られてしまいます。
そこで家計簿をきっちりとめいかくにするとすれば、自動で反映できる家計簿アプリを使うことをおすすめしています。

最近の家計簿アプリは様々な口座やカードなどの連携を取れるようになっており、使った金額が自動的に反映できるようになります。

この作業を家計簿アプリに回すことができるようになるので忙しい時間を別に使うことができて有効です。

できれば現金の使用は現状は望ましくない

現金は家計簿の管理の大敵と言えます。
なぜなら、これらの理由があるからです

  • 自動反映ができない
  • 計算は自分で行わければならない
  • お金を出す際いくらだったのかいちちち確認しなくちゃいけない
  • キャッシュレスにあるお得制度がない
  • 「判断回数」や「時間的効果」でみたら損している。
  • 落としたときにお金が変わっているかもしれない(現金過不足化)

まとめ

損益計算書とはなんなのか?そしてタイトルにある家計簿に有効な理由。

  • 損益計算書は財務諸表の一つでいくら費用をかけたか利益を得たかの報告書
  • 借方と貸方が合わないイメージ図はもともと会社は利益を求めている(個人でも同じ)
  • 合わないのは1年間でどちらかが「当期純利益」か「当期純損失」になるから
  • 家計簿にも大きく役立ち生活費の見直しに参考になる。
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